2月: イマドキの小・中学生

一般

国立大学2次試験前期も終了しました。受験された生徒、良い結果がでることを願っています。結果は2択ですが、これからはもっと多くの選択が待っています。高3生、卒業おめでとう

大学入試もひと段落ついたところで、今回は小中生について少し話をさせて下さい。最近、”The anxious generation (不安の世代)” という本を読みました。その感想を踏まえて、生徒よりは親御さん向けのブログ記事になります。

不安の世代 (the anxious generation)

z世代やα世代という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、本で指摘されている「不安の世代」は2010年以降に生まれた世代を指しています。現在16歳以下の子どもたちで、物心ついたときからスマホ・ネットに触れている世代です。その大きな特徴として以下のような点が挙げられています。(アメリカでの分析ですが、日本でも共通するものは多いと思います)

  • 現実世界での過保護:
    公園の遊具も減少し、遊びに行くにも親の許可が必要。子どもが自由に外で遊び、失敗し、リスクを学ぶ機会が失われてしまっている。
  • デジタル世界での過小保護:
    対照的に、「悪意や依存性の高いアルゴリズム」が溢れているスマホを無防備に使わせている。
  • 「スマホ中心」の生活への移行:
    かつては「遊び中心」だった子どもたちの生活が、「スマホ中心」の子ども時代になり、コミュニケーション力や自己肯定感の低下を招いている。
  • 男女での影響の違い:
    男子は主にオンラインゲームなどによる「現実への意欲喪失」、女子はSNSによる「視覚的な他人との比較と承認欲求」により、精神的に病んでしまう。

私は独身ですし、それほど多くの生徒と接しているわけでもありませんが、10年前と比べるとやっぱり変わったなぁと感じます。特に生徒のコミュニケーション力の低下は痛切に感じています。とにかくこちらから話しかけないと、なかなか自分からは質問も出来ない生徒が多いです。きっとどう思われるか不安だったり、めんどくさかったりするんでしょうね。家庭以外で、子どもらしく泣いたり笑ったり・怒られたりキレたりする場面自体が減っていて、いろんな感情を経験することが不足し、不安に囚われてしまっているように思えます。

解決策

時代が違うのだからしょうがない、すでにこれほど普及してしまったものを止めることはできない、という意見もあるでしょうが決してそんなことはないと思います。2,30年ほど前なら路上喫煙など当たり前でしたが、現在はほとんど見かけません。レジ袋有料化やプラストロー廃止も不満は聞かれましたが浸透しました。オーストラリアに続いてスペインでも16歳未満のSNSが禁止されるそうで、日本も同じようになるでしょう。大きな社会的な動きが必要になるかもしれませんが、良い方向に変えていくこともきっと可能なはずです。

個人・家庭でできる対応としては、子どものスマホ使用に時間制限を設けるのが一番いい方法のようです。底なしの無限スクロールタイプは大人でも止め時を見失います。そもそもが何かを探しているわけでもないので、延々と時間を奪われます。家庭では1時間勉強したら90分スマホゲームしてもいいとか、SNSを見始める前にそのスマホ自体で10分なり15分なりのアラームを設定してから見始めるなど、事前のルールベースの運用に慣れていく必要があります。私もXを見るときは10分タイマーをかけてから見始めるようにしています。

おまけ・AIは触れていた方がいい

今回の話題と矛盾するようですが、どうせスマホをいじるならSNSやソーシャルゲームよりもAIを使って遊んだほうがマシだと思います。友達とAIイラストコンテストでも開いて、自分の文章表現力とAIとの交渉力でも磨いてみたらどうですか?ちなみに今年の東大数学は歴代でも最難レベルだったらしいですが、AIは30分ほどで完答出来たそうです。本当にスゴイ技術です。こうしたものに若いころから触れられるというのはうらやましくも感じます。

私もAIを使って英語学習サイト作成中です。まだまだプロトタイプ段階ですが遊んでやってください。プログラムのコード自体は自分では1行も書いてなくて全てAIです。 E3-Learning

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